交渉により、車両時価額を大幅に引き上げた事例
状況
被害車両が交差点に進入したところ、右方より一時停止無視の加害車両が同交差点に進入してきたため、被害車両の右側面に加害車両の正面が衝突した。
過失割合
解 決 時 9割5分
診断名
頸椎捻挫、腰椎捻挫、左腸骨部打撲傷、前胸部打撲傷、両膝打撲傷等
解決額
物損 約90万円
怪我 約170万円
弁護士からのコメント
1.ご依頼のきっかけ
事故発生直後、受傷後の身体の痛みが強く、また、物損についても相手方保険会社より全損であり低額の賠償金(約55万円)しか支払えないとの話がされており、対応に苦慮しているとのことで、ご依頼いただくことになりました。
2.弊所の活動及びその結果
⑴ 物損について
相手方保険会社より、修理代金の明細を取得した上で、被害車両の時価額についての調査を行ないました。同調査の結果、確かに、修理代金が被害車両の時価額を上回っているため、経済的全損の状態ではありました。しかしながら、当事務所にて被害車両の市場価格を調査したところ、時価額(市場価格)としては、90万円を超えていることが明らかとなりました。
そこで、相手方保険会社に対し、時価額の根拠資料を提示した上で、交渉を行なったところ、当方の提示した時価額どおりの金額で和解することができました。
⑵ お怪我について
お怪我については、十分な治療を受け、症状が緩解した後に、相手方保険会社と交渉を開始しました。当該交渉においては、ご依頼者様の受傷状況や症状の推移、具体的な症状による各種の支障について詳細を相手方に伝え、粘り強く交渉した結果、訴訟を提起した場合と遜色ない金額で和解することに成功しました。
3.解決のポイント
物損・お怪我ともに、一般の方と保険会社との間には知識量に差があり、優位に交渉を進めることは容易ではありません。例えば、今回物損で問題となった経済的全損の場合の時価額については、相手方保険会社から資料とともに時価額を示されてしまうと、時価額がそのとおりの金額であると考えてしまう方もいらっしゃいます。
交通事故に遭われたら、是非一度ご相談にお越し下さい。
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