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解決事例

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ご家族でご依頼され、ご長女様の醜状痕について慰謝料が増額された事例

状況

お母様が運転する車両にご長女様とご長男様が同乗されていたところ、信号のある交差点を青信号で通過しようとした被害車両に、交差する道路を進行してきた加害車両運転手が赤信号を見落としたため衝突した事例。

当初、加害者は自身の対面信号が赤であることを争っており、被害車両の運転手に対して、赤信号見落としを責めていました。しかし、被害車両には前後両方にドライブレコーダーが設置されていたため、この映像によって、どちらの対面信号が赤であったかが立証できました。

 

 

過失割合

 

ご依頼時  0割

解 決 時  0割

 

 

診断名

お母様 外傷性頚部腰部症候群、右足関節捻挫

ご長女様 外傷性頚部腰部症候群、左頬擦過傷

ご長男様 外傷性頚部腰部症候群

 

 

後遺障害等級

 

ご依頼時 なし

解 決 時 お母様 14級 ご長女様 9級

 

 

解決額

お母様   約270万円(その他自賠責保険金75万円)

ご長女様  約300万円(その他自賠責保険金616万円)

ご長男様  約15万円

 

 

弁護士からのコメント

1.ご依頼のきっかけ

事故から3か月が経過した頃にご相談、ご依頼をいただきました。ご家族皆様は治療中であり、特に運転していたお母様の症状がなかなか改善しない中でお子様方も治療を継続していました。このような状況で、治療期間の長期化、相手方保険会社への対応、休業損害の支払等にご不安を感じられ、相手方への対応を弁護士が行うこと、休業損害の支払いをスムーズに受けることはもちろん、お医者様との間で治療方針をどうやって立てていくか等のご相談も目的としてご依頼をいただきました。

 

2.弊所の活動及びその結果

途中で通院先を変える際の手続に関して、あくまで交通事故としての治療が継続されるようアドバイスを差し上げました。

また、相手方保険会社から治療費の内払を受けられなかった治療について、治療関係費のほかに交通費についても交渉のテーブルに乗せるため、資料を保管していただくようお願いしました。

お母様のご症状が重く、その治療が長期にわたって続いていたため、後の交渉を見据えて、症状とお仕事やご家庭の中で生じた不都合について毎日メモを作成いただき、弁護士と共有致しました。

また、ご長女が受けた傷害のうち左頬擦過傷は醜状痕として後遺障害となる可能性があったことから、お顔の写真を撮影して証拠に保存するとともに傷を隠すために使用する複数の化粧品について記録に残していただきました。

 

3.当事務所が関与した結果

お母様については、医療記録を全て取寄せた上で、後遺障害診断書に基づいて後遺障害等級の認定を申請したところ、14級の認定を受けることができました。そのうえで、お母様に日々書き留めていただいた症状や生活における不都合のメモをもとに慰謝料、休業損害について粘り強く交渉したところ、お母様の症状について、十分に考慮された解決が得られました。

ご長女様については、ご長女様が今までの治療経過で感じられていたご不安や、現在のご生活、将来の職業選択に影響しうること、それまでに記録していただいた傷を隠すために必要な化粧品購入のために費用がかさんでいくことを訴えたところ、150万円程度の慰謝料の増額が得られました。

 

 

4.解決のポイント

本件は、事故発生当初に相手方が過失割合を争う姿勢を見せましたが、客観証拠としてドライブレコーダーがあったことで紛争を避けることができました。ドライブレコーダーがないことで、当事者の主張対立に決着がつけられずに訴訟まで過失割合が決められない場合もありますので、ドライブレコーダーの設置はますます必要性が高まっているといえます。

重い症状が続く場合、その時のご生活を後から思い出すことは困難が伴います。煩雑に感じられることがあっても継続いただくことで、交渉時に思い出すよりも具体的で説得的な主張が可能となります。

 

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